ウッドベース・コントラバスに取付けたピエゾピックアップやマイクをブレンドして出力するミキサー機能付きのプリアンプを購入して使ってみた。
HEDWAY MUSIC AUDIO社製 EDB-2 H.E
イギリスの「HEDWAY MUSIC AUDIO社」というメーカーの「EDB-2 H.E」という製品。
いろいろ制御する事ができるプリアンプなので使いこなすハードルは高めだが、
ほしい機能はすべて揃っている。
これほどのコントロールと入出力端子を小さなボディサイズに収めているのはすごい。
操作ノブやジャック及びゴム足などの突起物込みでW105×D165×H45(mm)。
電池込みの重さ522g。
片手で持てるサイズと重量。素晴らしい。
そして肝心の音もいい。
良い意味で無味無臭なんだな。


付属品は電源アダプターとベルトクリップ。9V乾電池も2個付いてる。
ベルトクリップはヴァイオリンプレイヤーの使用を想定しているみたい。
日本語に翻訳された取扱説明書もある。

イコライザーはあくまでも補正のために使う程度の効き具合でちょうどいい。
BASS:120Hz、L.MID:590Hz、H.MID:880Hz、PRESENCE:2.8kHz、TREBLE:10kHz。
設定可能な周波数はCH1、CH2ともに同じ。
帯域のセレクトスイッチはそれぞれの楽器に合わせたハイパス(ローカット)フィルターの周波数を切り替えられる。
「Violin」192Hz、「Guitar」85Hz、「Bass」41Hz、となっている。
例えば「Bass」を選定した場合は41Hzより低い周波数はカットされる。

音源を接続できる「AUX IN」
チャンネル1に接続される「FX LOOP」で外部エフェクターも接続できる。
「SEND」側はチューナーアウト用にも使える。
「LINE OUT」からはミックスされた信号が出力される。
「LINE OUT」からの出力をベースアンプの「INPUT」へ接続する。

左側は入出力端子無し。同じ属性の端子がそれぞれの方向にうまくまとめられていて使いやすい。

チャンネル1はフォーンジャックのみ。
チャンネル2はフォーンとXLRを選択できる。
エレキベースやエレキギターを入力してもOKなので、
持ち替えしながらの演奏でも使えますね。
しかも入力チャンネルごとに帯域のセレクトができる。
至れり尽くせりとはこの事だな。

電源アダプターの入力とXLR出力。
いいところ
◯ローノイズ
◯色付けされない無味無臭な音質
◯入力チャンネルごとに独立したイコライザー搭載
◯帯域を楽器に合わせて選べる
◯コンデンサーマイクに電源供給可能
◯スイッチ、コントロールノブが単一機能
◯電池駆動可能
◯マイクスタンドに取付け可能
◯軽い
微妙なところ
正直言うと悪いところが見当たらない。ほんとに完成度が高い。
無理矢理ひねり出してみた。
▼操作ノブが小さくて操作しづらい
▼表示されてる文字が小さい(老眼)。。。
サイズとトレードオフなのでこの2点は仕方ないな。慣れればなんとかなる。
▼9V乾電池が2個必要
プリアンプ内臓のベースギターも電池2個使うものが最近は増えてきてるから
トレンドなんだろうな。
ランニングコスト的には1個の方がありがたいけど。
無理矢理ひねり出してこれくらい。
電池駆動

9V乾電池は2個使用。写真の赤い電池は付属してたやつ。
指でつまんで回せるネジを緩めると
バッテリー収納スペースのフタがはずせて
工具無しでアクセスできる。優秀。
バッテリー駆動時間
バッテリー収納スペースのフタに老眼の人には読めないくらい小さな文字で書いてあった。
リチウムバッテリー:50時間
アルカリバッテリー:25時間
十分だな。

アルカリ乾電池はサウンドハウスが一番やすいと思う。
弦とかシールドを買う時にまとめて注文してる。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / アルカリ乾電池 単3形 10本パック CPB3単三、単四も安い。10本パックでこの値段。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / アルカリ乾電池 単4形 10本パック CPB4沖縄県は離島扱いなので送料が無料になるように計算しながらお買い物。
マイクスタンドと譜面台に取り付けしてみる

中央の丸い金色の金具がマイクスタンドに取り付けるためのもの。
「5/8」インチという規格のネジ穴になっている。
マイクスタンドのネジで一般的によく見るのは「3/8」インチなので変換アダプターは必要だな。
すぐ右側の小さなネジ穴2つはベルトクリップ用。
TOMOCA ( トモカ ) / AKG-SHURE使ってる変換ネジ
K&M ( ケーアンドエム ) / 19695 3/8(ホルダー)-3/8(スタンド)マイクスタンドに固定して角度を調整できる金具
K&M ( ケーアンドエム ) / 238B ユニバーサルブラケットスタンドの支柱から少し手前に寄せる金具。
これを使えば譜面台にも取り付けできる。


ピエゾピックアップとマイクの音をミックスしてみる
まだ試行錯誤中なのだが、
ピエゾピックアップはFISHMAN社製のBP-100を駒の上部に装着、
マイクはSCHERTLER社製のDYN-Bを駒の足元付近のボディに貼り付けて
このふたつをミックスしてアウトプットする。


チャンネル1にBP-100を接続、チャンネル2のXLRにDYN-Bを接続している。
DYN-Bは旧型のダイナミックマイクなので電源は不要。
FISHMAN社製のBP-100は久しぶりに使ってみたが、いい感じ。
ガット弦の生音は最高なのだがレアリストLIFELINEピックアップを使ってアンプから出力したら
低音の成分が強調されて音程が聴き取りづらくなってしまう。
BP-100を使うことで不足している「抜ける」成分を補うことができている。
だけどBP-100の欠点は弓で弾いたときの音が細くて微妙なところ。
そこをSCHERTLER社製のDYN-Bで補完する。
レアリストLIFELINEはそのまま使用してBP-100と組み合わせてもいい結果になる。
今はDYN-Bをメインで使いたい気分なんだな。

BP-100は取り付け取り外しも簡単。
REALIST ( レアリスト ) / WBASS-PU WOODTYPE駒とボディに挟むタイプはこのWOOD TYPEがおすすめ。
REALIST ( レアリスト ) / LIFELINE Standard Size駒にアジャスターを組み込んでいる場合はLIFELINEもいい感じ。
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新型と旧型を比較してみる
実は旧型の「EDB-1」をDPAコンデンサーマイク4099Bの電源供給用に使っていて
このメーカーの品質は知っていた。
新型「EDB-2 H.E」はコントロール周りがこれ以上考えられないくらい充実している。
「EDB-1」で不満に感じていたところが全て改良されている。

サイズ的に新型の方が奥行きは20mm大きく、高さは5mmほど薄くなっている。

「EDB-1」の重量は確か550gだったはず。持ち上げてみても明らかに「EDB-2 H.E」の方が軽い。
まとめてみる
充実の入出力端子と細かいところまで配慮された制御まわりの設計。
操作ノブやスイッチが単一機能なところも良き。
説明書読まなくても、どうすれば良いか結果がイメージできるのがいいね。
ウッドベース(コントラバス)に限らずアコースティックな楽器を
ふたつのピックアップやマイクで集音してミックス出力したい人にとっては最高の機材だな。

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2022年8月に修理した
チャンネル2のXLR入力にノイズが出るようになった。
購入した店舗へ連絡したら状況がわかる動画を送ってくれとの事。
動画を送ったら修理対応するとの事で発送した。
ギリ保証期間内だったので修理代は無料だった。ラッキー。
修理品が戻ってきたら新品になっていた。
だけど前の物より躯体が全体的に5mmほど大きくなっている。
それ以外は変わりないからまぁいいか。
2023年1月29日追記_取扱説明書の仕様から入力端子の情報を抜粋
入力インピーダンスが気になって調べてみた。備忘録。
CH.1 IN
フォーンジャック入力のインプットインピーダンス6.8MΩ。
TRS フォーンタイプでPhantom11V、RING/TIP経由のファンタム電源を供給可能。
ファンタム電源不要の場合はスイッチでOFFにできる。
標準的なベースアンプのインプットインピーダンスが大きくても1MΩ以下だから、
かなりのハイインピーダンス仕様になっている。
だからピエゾピックアップの音がいい感じになるのだな。
CH.2+1 STEREO
フォーンジャック入力のインプットインピーダンス6.8MΩ。
TRSフォーンタイプでチャンネル1に何も接続されていない場合はステレオ信号を入力し、
チャンネル1、2として独立してGAINやEQ調整ができる。出力はモノラルになる。
ステレオY分岐ケーブルがあれば楽器からプリアンプまでのケーブルが1本になってスッキリするなと妄想。

CH.2 MIC
XLR入力のインプットインピーダンス3.4kΩ。
ファンタム電源のON/OFFと48V/11Vの電圧切り替えが可能。