サウンドハウス

楽器と機材

OLIV(オリーブ)弦に張り替えてみた

2021年7月17日

ピラストロ社のエヴァピラッツィ弦(ミディアム)に張り替えて1年ほど経過した。

これはこれで気に入っているのだけど。。。

E線A線の響きは野太くて気に入っているが、

D線G線はなにか物足りさを感じていた。

またしても弦探しの泥沼にはまりそうな予感。。。

Pirastro Oliv

何か良い弦はないかと調べていたら、

ジョン・パティトゥウィッチ先生のチョイスが

E線A線はエヴァピラッツィ弦(ライトゲージ)、

D線G線はピラストロ社のオリーブ弦らしいのだ。

ありがたいことに

この組み合わせで弦を張って動画をアップしている方を発見

いい感じのサウンドだけどオリーブ弦はガット弦なんだよな。

(エヴァピラッツィはナイロン弦とかフェイクガット弦とか呼ばれている)

ガット弦

値段が高い、チューニングが不安定、気温湿度の影響を受けやすい、切れる、など

ガット弦の特有の欠点はあるが

サウンドが良いという長所が全ての短所を上書きできると判断。

値段は張るが決断した。

こういう事は思い立ったが吉日ですぐに行動することにしている(財布と相談は必要)。

身体が欲しているのだ。

お腹すいた時に食べるのが一番おいしいのといっしょだな。

Atelier Pici で調整と張替え

鉄弦やフェイクガット弦とは性質がまるで違うため

楽器側の調整が必要なこともあり

いつもお世話になっている工房 Atelier Pici に注文して張替えも依頼した。

注文間違えたかと思うほど直径が太い。

D線G線がそれぞれエヴァピラッツィのE線A線とほぼ同じ直径だな。

駒とナットの溝を拡張してもらって張替え。

鉄弦やフェイクガット弦に比べて弦の振幅が大きいので

駒の位置調整とアジャスターで高さを調整してもらって

指板の端でG線7mm、D線8mm、A線10mm、E線11mm

これで落ち着いた。ガット弦の割には低いかも。

E線A線のエヴァピラッツィ弦はミディアムゲージ

サウンド

張ってすぐの感想だけど鉄弦には無い少しカサついた柔らかくて太い響き。

弦をピチカートで弾いたあとの音の伸びも十分ある。

柔らかい音だけど倍音もしっかり鳴っていて

ハーモニクスを使った調弦はやりやすい。

エヴァピラッツィのE線A線のサウンドと違和感が少ないのでいい感じ。

高音域でも音が太いので弾いていて楽しい。

1週間ほど経過しているが微妙に変化していくのでまだ評価はできないが

好きな音であることは間違いない。

鉄弦ではこういう感じは出せないな。

チューニング

まだ不安定だな。

昨日チューニングして弾いてみて

今日になったら半音程以上は下がっているという状況が数日続いたが

1週間ほどで下がる分量が少なくなってきた。

もう少し時間が経過すれば安定してくるかも。

思ってたよりも許容範囲だな。

ペグに巻きつける弦の分量に気を使ったほうがいいな。

あと3巻はいけるくらい、ゆとりを作ったほうがいいみたいだな。

張り(テンション)

チューニングが安定するのと比例して張りが強くなるのは鉄やフェイクガットの弦と同じだな。

それでも柔らかいですな。

以前より弦高は高くなったが柔らかいので弾きやすい。

エヴァピラッツィのE線A線とのバランスも違和感無しでいい感じ。

とりあえずの総評

音がいい。弾いていて楽しい。これに尽きるな。

あとは寿命だな。長持ちしてほしい。

この2本で鉄弦4本セットよりも高いからな。

切れたら泣いちゃう。。。

2022年3月20日追記、いい感じ

チューニングは気温や湿度の影響を受けやすく不安定ではある。

弦が伸びきってからは少し張りが強くなり弾いた後の振幅が小さくなってきた。

アジャスターを調整して指板の端でG線6mm、D線7mm、A線8mm、E線9mmとなるようにした。

サスティンに変化がありD線のA♭、A、B♭、Bあたりの音の伸びが少なくなってきた。

Atelier Pici のマスターと相談してテールガットを長めに調整したら音が伸びるようになった。

意外と音量も大きいのでドラム無し編成のリハーサルではアンプ増幅無しの生音でなんとかなったりしてる。

ナマモノなので色々と変化があるな。

休憩中に猫がニオイをチェックしていた。

ガット弦の原材料は確か羊の腸だったはず。

やっぱ美味そうなニオイがするのかもしれない。

2022年7月22日追記、巻線がほつれる

6月の中旬ごろにG線のB♭あたりで巻線がほつれてしまった。

1年経たないうちに、まいったな。。。

注文して張り直したが、次はちょうどピチカートで弾くあたりがほつれてしまった。

とりあえず使い古しの別の弦を張ってしのいでいるが困ったのぅ。。。

色々と調べたらOlivは巻線がほつれやすいという記事を見つけた。

どうやら、多湿な環境下ではガットが水分を含んで膨張する、

巻線がガットの膨張に追い付かずに巻線が切れてほつれ出す、

こういう現象が起きるらしい。

特にG線は直径も細い分巻線の巻き具合も小さくなる分、

ガットの膨張により追いつかないのかもしれない。

D線は全く問題ない。

今年は5月ごろから梅雨入りして6月下旬にようやく梅雨明けだったからな。

沖縄はこの時期の湿度計85%〜95%が標準だから、

スチール巻きのガット弦にとっては過酷な環境だったかもしれない。

音質も音量も弾きごごちも気に入っていただけに残念だな。。。

また、弦探しの旅に出ますかね。

たぶん次はプレーンガットに手を出すかもしれない。

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