サウンドハウス

楽器と機材

Stage Pas 200 をコントラバス・ウッドベースで使ってみた

新たな音響装置を導入した。1年近く使用して利点や欠点も見えてきたので書いてみる。 

Stage Pas 200

「ステージパス ニヒャク」たぶんこう読むはず。

機器の概要

簡易的なミキサーとパワードスピーカーを組み合わせてコンボアンプっぽくパッケージされた使い勝手の良い音響機器。

オプションの充電式バッテリーを取り付けするとコンセントが無い環境でも音が出せる。 

(私が購入した時はバッテリーは別売りだったがセット品もあるみたいだな)

本来はベース用ではないと思うが周波数特性的には60Hz〜20kHzと十分。

低い再生周波数がサブソニックを意識しなくても良い60Hzからとなっている。

あらかじめローカット(ハイパス)フィルターが設定されているのと同じ。

箱の造りも良い。

コントラバスの豊かな低音を「キュッと」引き締めてくれる。

ウッドベース・コントラバスで使った場合、下手なベースアンプよりも出音の印象が良い。 

入出力の状況

入力は「XLR」「フォーン」どちらでも入力できるマルチな差込口だな。

「フォーン」の入力インピーダンスは1MΩ。もう少し大きな数値だと良かったな。

ピエゾピックアップを直接入力する場合はギリな数値になっている。

大音量の出音を要求されない状況ならピエゾピックアップをプリアンプ無しで接続しても問題無く使える。

入力チャンネルはある程度の細かい調整ができる独立した3CHと、音量ツマミ1個にまとめられた4/5CHがある。

4/5CHはBluetoothで外部機器との接続もできる。

TRSフォーンタイプのXLRバランス出力もついているので外部音響機器へ音声信号を送る事もできる。

充電式のバッテリーで駆動できる

仕様書によると満タン充電で約8時間使えるとの事。十分な性能。優秀。

電池駆動の一番のメリットは電源由来のノイズから解放されることだな。

静かな環境の演奏中に「ジー」とか「シー」というノイズが出るとやる気が無くなっちゃう。

電源コードの長さに縛られずに準備ができて撤収が早いことも電池駆動の利点だな。

底面のゴム製の三角板を引っ張って外すと角度をつける台として使える。

スマートフォンのアプリで細かい設定もできる

スマートフォンに専用のアプリをインストールしてStage Pas200とBluetooth接続するとより細かく設定できるようになる。

EQやコンプなどのエフェクトがコッソリと内蔵されているが、アプリを使わないとアクセスできない。

早速スマホ接続をやってみたが、スマホが無いと設定した状況が見えなくなりマルチエフェクターのような感触になってしまって苦手な感じ。

本体の簡易的なコントロールでもソコソコ良い出音なのでアプリは使わなくなってしまった。。。

追い込んだ細かい設定はスマホでやるような機器が近頃は増えてきたが、

この仕様は本番中の操作がやりづらくなってしまうので個人的には好きではない。

もしかすると演者が操作することは想定していないのかもしれない。

楽器用アンプでは無く音響機器として使用すれば遠隔操作もできるのでメリットは大きいと思う。

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良いところ

オプションの充電式バッテリーを取り付けして電源不要で音が出せる(セット売りもあり)。

シンプルなコントロール。

素直な出音。

充実した入出力端子。

頑丈でコンパクトな筐体。

余ったCHへMC用マイクもつないで使える。

残念なところ

フォーン入力のインピーダンス値が1MΩと低め。せめて5MΩくらいは欲しかった。

重たい。本体12kg+充電池0.5kg=12.5kg。

設置角度の調整ができる三角形のゴム足のセッティングがメンドクサイ。

アンバランス出力端子がXLRではなくTRSフォン型。

電源スイッチOFFでもバッテリーが少しずつ消費される。

満充電から放置で10日〜14日くらいで空っぽになるので定期的に充電してやる必要がある。

本番前日は必ず残量をチェック!

普段使っている環境

ホテルラウンジやレストランでの演奏で使っている。

お客さんがおしゃべりを楽しめる音量が要求されているので半分以下のボリューム制御でちょうど良い。

ステージ用のモニターとしても優秀

割と大音量な屋外イベントの自分用モニターとしても使った。

ピエゾピックアップ2系統を2CHミキサー機能を持つEDB-2.H.Eにつないでまとめた信号をステージパス200へアンバランス出力して自分用のモニターとして使用。

EDB-2.H.Eのバランス出力を会場の音響へ送って外音はお任せした。

これでハウリングもほぼ無く快適だった。

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機材を減らしたい場合は

本体からの出音の音量は下がるが、

コントラバスのピックアップやマイクをステージパス200へ直接つないで、

バランス出力を音響へ送る使い方もできる。

ステージパス200のバランス出力はTRS接続になるからTRS-XLR変換ケーブルは必要になる。

入出力が充実しているから柔軟な運用ができるな。

CANARE / SPC01-B2-SA Black をサウンドハウスで見る CANARE / SPC01-B2-SA Black をサウンドハウスで見る

まとめてみる

パワードスピーカーとミキサーをコンパクトな筐体に上手にまとめた使い勝手の良いスピーカーだな。

単体でも十分に使いやすいが、入出力が充実しているので拡張性も高い。

オプションの充電式バッテリーを接続すれば電源不要で使える。

フォーン入力のインピーダンスが10M Ωで、

重量がもう少し軽かったら完璧であった。

いろいろ書いたが、手持ちの機材のなかでは一番使いやすいし出番も多い。

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試してはいないがレコード運搬用のケースに入るらしい。純正バッグより安いので資金が貯まったらトライしてみたい。

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