サウンドハウス

楽器と機材

FISHMAN PLATINUM PRO EQ プリアンプを使ってみた

2023年12月3日

Fish Man platinum pro EQ フィッシュマン プラチナム プロ イーキュー

たぶんこう読むはず。

必要十分なコントロール、過不足の無い入手出力端子と、隙の無い構成のプリアンプ。

数か月使ってみたがかなりの好感触。感じたところを書いていく。

FISHMAN / Platinum Pro EQ/DI Analog Preamp をサウンドハウスで見る FISHMAN ( フィッシュマン ) / Platinum Pro EQ/DI Analog Preamp FISHMAN ( フィッシュマン ) / Platinum Pro EQ/DI Analog Preamp

良いところ

インプットインピーダンスが10MΩと高い

ロー出しハイ受けの状況を簡単に構築できる。

小型軽量

0.5kg。Bossのコンパクトエフェクター2個分くらいのサイズ。

入出力端子に無駄も不足もない

外部エフェクターのセンドリターン端子もあるので拡張性も担保されている。

BossのAD-2をセンドリターン端子に接続したらいい感じの隠し味になるな。

アナログな操作感

設定したツマミの状況が丸見え。これが良い。

分かりやすくて使いやすい。

電池駆動可能

仕様書を見ると30時間は持つ。

バッテリーインジケーターが赤く光ったら残り1時間は持つらしい。

バッテリーにクリップコードを付けて待機させて、

本番中にインジケーターが赤くなったら9VDC入力に接続して使っている。

9VDC入力が優先されるのでこのやり方で電源喪失を回避できている。

先に9VDC入力に接続しておいて、

インジケーターが赤くなった時点で引っこ抜くと内蔵バッテリーに切り替わる。

このやり方でもいいかもしれない。

DADDARIO / PW-9VPC-02 9-Volt Effects Pedal Power Adaptor をサウンドハウスで見る DADDARIO ( ダダリオ ) / PW-9VPC-02 9-Volt Effects Pedal Power Adaptor

不満なところ

実は不満を感じるところは、ほぼ無い。

強いて言えばというレベルで完成度は高い。

ミュートスイッチとチューナーが連動する

チューナーが動いているとバッテリーをモリモリ消費する。

チューナーと連動しない選択もできるといいな。

ツマミが無印

ざっくりでも良いから周波数の数値をツマミの回りに印字してくれるとより分かりやすいな。

コントロールの感想

インプットゲイン

本体の側面にある。

小さくて操作しづらいが一度決めたら触る事は少ないからコレで良いのかも。

-6dBから+14dBの範囲で調整可能。

いちばん強く弾いたときにボリュームの右上あるレベルインジケーターが

一瞬赤くなる手前くらいで調整するとちょうど良い。

フェイズスイッチ

切り替えてみて引き締まった感じに聞こえる側を使っている。

インプットゲインとボリュームを調整→フェイズ切り替え→ミドルフリケンシーの調整→他のコントロール。

この順番で設定したほうが上手くいく。

ステージの状況や立ち位置、アンプやモニターの位置などで、

位相は変化するのでサウンドチェックの際は必ず切り替えて確認した方が良い。

ローカット(ハイパスフィルター)

サブソニックと呼ばれる低い周波数を制御できる。

10Hzから160Hzの範囲で無段階に設定した地点から低い方向をカットできる。

スイッチで段階的に切り替えられるタイプが良いと思っていたがコレもありだな。

30Hz~40Hzは常時カットしたほうがハウリングの予防にもなっていい感じになる。

Guitar/Bass切り替えスイッチ

イコライザーが楽器に最適化された周波数に切り替わる。

スイッチをGuitar側にしてコントラバスで使っても問題無し。

切り替えてみて好みの音質になればそちらを使えば良いと思う。

Bass

85Hzをブースト&カットできる。

切り替えスイッチがGuitar側だと110Hzになる。

ローカットでサブソニックをカットしてBassをブーストすると

聴き取りやすい引き締まった低音域が得られる。

Middle

普通に使いやすい。耳障りな周波数をカットするように使っている。

200Hzから3.1kHzの範囲で周波数を無段階に設定してブースト&カットできる。

フリケンシ―を1時~2時付近にして、

Middleは9時~10時でカット方向で調整すると、

引き締まった出音になっていい感じになるな。

Treble

3kHzをブースト&カットできる。

切り替えスイッチがGuitar側だと6kHzになる。

普段は0時フラットで調整している。

Brilliance

5kHzをブースト&カットできる。切り替えスイッチがGuitar側だと10kHzになる。

デッドな響きの場所で1時~2時くらいで調整すると音抜けが良い方向へ改善される。

普段は0時フラットで調整している。

コンプレッサー

1時~2時あたりから急に効果が強くなり不自然な感じになる。

0時より手前10時~11時付近が自然な感触で良い感じになる。

ノッチフィルター

45Hzから370kHzの範囲内で指定した周波数をカットする。

ハウリングしてる周波数をカットするのが本来の使い方だが、EQとしても使える。

ただし加減ができず指定した周波数を12dB分、

ゴリっと削ってしまうのでEQとして使うには癖があるな。

普段はOFFにしている。

ブーストスイッチ

使う場合は、ONにした状態で過大入力にならないように

インプットゲインとブーストの分量を調整する必要がある。

まとめてみる

価格がお高いがコントラバス用のプリアンプで迷ったら

Fish Man Platinum Pro EQにしておけば間違いない。満足度高め。

とりあえずコレもって行けば何とかなる安心感がよい。

隙の無い必要十分なコントロールと入出力。

アナログな操作感も良い。

バッテリーが長持ちするところも良いな。

小型軽量でバックパックに入れての持ち運びでも負担にならない。

荷物を減らしたいベーシストにはありがたいポイント。

プリアンプをいくつも買って自爆している私が言うのもなんだが、

迷って色々と買い替えるよりFish Man Platinum Pro EQを導入しておけば結局は安くつく。

BossのAD-10に搭載されているAcoustic Resonanceと

同様な機能が搭載されていれば完璧かもしれない。

試しにセンドリターン端子へBoss AD-2を接続したらいい感じになった。

Fish Man Platinum Pro EQを導入してからBossのAD-10は出番が減ってしまった。

AD-10は良いプリアンプなのだが重たくて大きいからな。。。

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